山で描く画材について

水溶性クレヨンを使っています。そのまま描くときと、水をつけるときとの違いで変化を出せます。山の景色はだいたいにおいて豪快・勇壮なのと大きい紙面を短時間で描くという観点からこの材料は適しています。水をつければ瞬時に大きな面積を塗ることができますし、水をつけないでクレヨンのままだと岩壁のような質感が出しやすいです。
水溶性クレヨンだけでは絵が引き締まらないときは墨を使っています。墨汁は乾いていても濡れれば水溶性クレヨンと混ざります。硯で磨った墨は混ざりません。その間を狙うこともあります。
雪や雲を描くのに水溶性クレヨンでは物足らなく感じることがあり、ガッシュの白色を使います。
紙は白いのではなく色キャンソン紙を使っています。雪山では青系統、無雪期はベージュ系統を使うことが多いです。色の紙に描くと塗り残した部分があっても未完成には見えにくいです。また雪は雲が印象的に描きやすいです。
現在はこの方法で描いてますが、コンテやスティック状の油絵の具を使うときもありました。今後も新鮮な気持ちを持ち続ける意味で画材を変えるかもしれません。

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